ハマスを潰すなんてのは、ガザのパレスチナ人を皆殺しにするのと同じことだから到底無理だ。
幹部を殺したってまた新しいのが幹部になるだけ。
っつーことはガザを血の海にする覚悟でイスラエルはやるしかない。
それはあまりにリスクがでかいことだけど、政府がどうこう言うよりも先に、国民がパレスチナの血を見たがってる。それを抑えちゃうと今度は政府が国民に弱虫どもと呼ばれることになり、国内の統制が利かなくなる。だからイスラエルとしては多分、パレスチナが詫びを入れるまで止まることができない。
今の時代、誰もいない荒野で大軍同士がぶつかる戦争なんてほとんど存在しない。
イラクとアメリカ、ベトナムとアメリカ並み、下手すりゃそれ以上の戦力差がパレスチナとイスラエルにはある。
そうすっと有効な戦術ってのは都市部でのゲリラ戦だ。
イスラエルの地上部隊が続々とパレスチナ入りしてるけど、これはイラクにおけるアメリカ軍の状況と非常に良く似ている。
あと数週間、下手すりゃ数日でイスラエル軍は誰が市民で誰が敵だかわからないという、一番タチの悪い戦場に迷い込むことになる。
その状況を好転させる手段は三つ。
撤退。増派。問答無用の再空爆だ。
前述のように撤退は出来ない。
再空爆は一般市民を皆殺しにすることにつながるから難しいし、部隊の一時撤退が必要になる。
となれば残りは増派だ。
となると気になるのがレバノンのヒズボラであり、ヒズボラの裏にいるイランだ。
日本ではあまり報道されないが、ヒズボラとイスラエルの状況は休戦に過ぎず、軍事的なバランスの上でそれは成り立っている。
イスラエルの注意がハマスに逸らされることがあれば、ヒズボラが一気に動き出す可能性は十分にある。
要するに今まさに、中東ででっかい戦争が始まりかけてそれを止められる勢力がアメリカを含めて世界中のどこにも存在しないんじゃないかってオレは考えてるわけです。
今ちょうど、停戦案が合意に至りそうってニュースが入ったんだけど、そうすっと今度はイスラエルの国内世論が荒れるんじゃないかと思うんだけれども・・・うーむ・・・
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